超砥粒(ダイヤモンド、CBN)ホイールのツルーイング・ドレッシングに用いられる回転型のドレッサーについてその概略を説明します。
a)ブレーキ制御ツルーイング装置による方法
この方法は、右図に示しますように、直径が75~100mmのC系あるいはA系砥石を取り付けたブレーキ制御装置によりツルーイング・ドレッシングを行うものですが、現在はあまり用いられなくなってきています。
b)駆動型砥石成型法
この方法は、モータで駆動されたA系あるいはC系と石を超砥粒ホイールで研削することにより、ツルーイング・ドレッシングを行うものです。この方法には、図2に示す横型と図3に示す縦型があります。
横型は、主にビトリファイド及びレジンボンドのホイールに、縦型は剛性が高く主にメタルボンドホイールのツルーイング・ドレッシングに用いられます。また、ドレスストーンの種類としては、レジン及びビトリファイドにはPA砥石、メタルボンドにはC又はGC砥石が用いられます。
表1に超砥粒ホイールの粒度に対するドレスストーンの粒度を示しますが、超砥粒ホイールの粒度より2ランクほど粗くし、結合度は少し硬めにします。
超砥粒ホイール粒度 | ドレスストーン粒度 |
#80より粗 | #46 |
#100~#200 | #60 |
#230~#325 | #80 |
#400より細 | #200 |
レジンボンドホイールの場合には、難削材(ツルーイングブロック)を研削することにより手軽で安価にドレッシング・ツルーイングを行うことが出来ます。
図4は汎用の円筒研削盤に良く用いられる方法で、ドレスストーンをマンドレルとフランジを利用して両センター間に取り付け、その砥石を超砥粒ホイール研削してツルーイング・ドレッシングを行う方法で(アーバ法ー)、ビトリファイドボンドホイールに有効です。レジンボンドの場合には、メタルツルアー・セラミックツルアーによりツルーイング・ドレッシングできます。
ドレッシング法(アーバ法)
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