超々ジュラルミン(A7075)の研削加工条件
超々ジュラルミン(A7075)はアルミ合金の中でも最も高強度の材料で、金型材としての需要が増しており、面精度を得るために、研削加工が行われてい ます。この材料は、前号でも述べましたが、延性(伸び)が大きいため、砥粒に溶着して目つまりし易い材料です。また、線膨張係数が大きい材料でもありま す。
右図は、研削速度と単位研削幅当たりの研削動力の関係を示したものですが、研削速度が大きくなるほど、研削動力が増大していることが、分かります。研削動力が大きくなると、研削熱の発生が大きくなり、アルミ合金は、線膨張係数が大きいため熱変形が大きくなります。
従って、砥石回転数を下げ、研削速度を小さくして、研削温度が上がらないようにして研削する必要があります。
ただし砥石回転数を変えられない(インバータの無い)研削盤の場合には、多孔質砥石か、砥粒率の低い組織(13以上の砥粒率36%以下)の砥石を用いれば、比較的目詰まりが小さくなります。
また一般焼成砥石の場合ドレッシング条件も重要で、0.2mm/rev以上の送りにすれば、目詰まりが少なくなります。
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