【No.0611-30】ツルーイング・ドレッシングに関するお話8
-ダイヤモンド・CBNホイールのツルーイング・ドレッシング3(ブロックドレッサー)-

超砥粒ホイールの比較的簡単なツルーイング・ドレッシング法として、難削材を研削することにより行う方法があります。
この方法は、レジンボンド、ビトリファイドボンド、メタルボンドの各ホイールに適用が可能です。
右図はこの様子を示したもので、平面研削盤のテーブル上に難削材のブロックを固定し、これを研削して超砥粒ホイールをツルーイング(振れ取り)と同時にドレッシング(目立て)していきます。
この場合、砥石を極めて低速(数十~数百回転/分)で回転させる必要があります。従って、インバータ制御でホイール回転数を変更可能な仕様の研削盤において適用可能です。

 図1.平面研削盤の難削材によるツルーイングドレッシング

研削方向は,砥粒の食いつき初期に切り込みの大きいダウンカット(図2参照)で行います。

ツルーイング・ドレッシング条件としては、
#170のCBNホイールの場合、
粗ドレッシングでは、

切り込み:14~17μm
左右テーブル速度:18m/min
前後テーブル速度:100mm/min

仕上げドレッシングでは、

切り込み:5μm
左右テーブル速度:18m/min
前後テーブル速度:80mm/min

図2.ダウンカットにおけるホィールと工作物の 相対速度の関係

※但し、ホイールの砥粒粒度によって
切り込み量は変わってきます。粒度が細かくなるほど切る込みを小さくします。 なお、難削材の研削によるドレッシングでは、切れ味の良いホイールが得られます。

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