内研用砥石(ホイール)仕様選定に関する参考資料 |
砥粒: |
ダイヤモンドやCBN砥粒は超砥粒と呼ばれ従来のWA,GC砥石に比較し高価ですが、
硬度が高く耐摩耗性にすぐれ、砥石交換回数が少なく、トータル的なコスト低減を実現しま
す。これらの超砥粒の選定の目安としては、被削材の種類により以下のようになります。 |
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ダイヤモンド:鉄系以外の超硬材質の研削(超硬合金、セラミックス、サーメット等) |
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CBN:鉄系材質の研削(SKH、SKD、SKS、SUS材等) |
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WA:一般鉄鋼材料 |
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GC:鋳鉄系材料 |
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粒度: |
砥粒の大きさを表す指標を粒度といます。粒度は数字によって表され、数字の少ない方が砥粒のサイズが大きくなります。 |
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ダイヤモンド、CBN共に同一規格になっております。 |
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粒度は面粗さに影響し、良好な面粗さを得たい場合、粒度は大きな数値となります。
表示としては#170と書き「170番」と呼びます。 |
表示粒度 |
170 |
200 |
230 |
400 |
800 |
1000 |
1500 |
2000 |
砥粒の大きさ(μm) |
110~130 |
90~110 |
70~90 |
40~60 |
20~40 |
12~25 |
8~15 |
5~10 |
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一般焼成砥石の場合の砥粒粒度
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粗 目 |
中 目 |
細 目 |
極 細 目 |
粒 度 |
16 20 24 |
30 36 46 54 60 |
80 100 120 150 180 220 |
240 280 320 |
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結合度: |
砥粒を保持するボンド材の保持強さを表す。 |
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アルファベットで表し、Aに近い方が柔らかく、Zに近い方が硬くなります。 |
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一般には、J~R内で選定してください。
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集中度(コンセントレーション)[ダイヤ、CBNホイールでの表示]:一定体積中に含まれる砥粒の含有割合を
示します。砥粒率25%(体積分率)に相当する含有率を100(4.4ct/cm3)
とします。JISでは以下の5段階が示されています。
一般的には100以上が推奨されます。 |
集中度 |
150 |
125 |
100 |
75 |
50 |
砥粒率(%) |
37.5 |
31.3 |
25 |
18.8 |
12.5 |
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組織:[一般砥石]:一般砥石(WA系,GC系砥石)の砥粒率を示す指標で以下の表のようになります。 |
組 織 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
砥粒率(%) |
62 |
60 |
58 |
56 |
54 |
52 |
50 |
48 |
46 |
44 |
42 |
40 |
38 |
36 |
34 |
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標準的には5~8になります。
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ボンド剤: |
砥粒同士を結合し、砥石(ホイール)を構成させる材料をボンド(結合材)といいます。
ボンドには、メタル、電着、ビトリファイド、レジンがその主なものです。 |
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メタルボンド:金属粉末を焼結したもので、耐熱性、耐摩耗性に優れ寿命が長いので寸法精度の維持ができます。(ダイヤ、CBNのみ) |
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電着ボンド:砥粒を電鋳により固着し、砥石を形成します。砥粒層が薄くなります。(ダイヤ、CBNのみ) |
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ビトリファイド:焼き物の材料により砥粒を焼成固めたものです。 |
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レジン:フェノール樹脂を主成分とする樹脂系のボンド剤です。最も柔らかいものです。 |