一般砥石仕様選定に関する参考資料 |
砥粒: |
一般砥石用の砥粒は、アランダムと呼ばれるAl2O3を主体とするA系砥粒、コランダムと呼ばれるSiCを主体とするC系砥粒に分けられます。
これらの砥粒の種類と用途の目安としては、以下の表のようになります。 |
名 称 |
JIS記号 |
色 調 |
用 途 |
褐色アルミナ質砥粒 |
A |
褐色 |
一般鉄鋼材料自由研削、生鋼材精密研削 |
解砕形アルミナ質砥粒 |
HA |
灰白色 |
合金鋼・工具鋼・焼入鋼、精密研削 |
淡紅色アルミナ質砥粒 |
PA |
桃色 |
同 上 |
白色アルミナ質砥粒 |
WA |
白色 |
合金鋼・工具鋼・焼入鋼、精密研削、軽研削 |
ジルコニアアルミナ質砥粒 |
Z |
黒褐色 |
鋼材のばりとり・きず取り・切断 |
黒色炭化珪素質砥粒 |
C |
黒色 |
非鉄・非金属研削、鋳鉄、精密研削 |
緑色炭化珪素質砥粒 |
GC |
緑色 |
超硬合金研削 |
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粒度: |
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砥粒の大きさを表す指標を粒度といます。粒度は数字によって表され、数字の少ない方が砥粒のサイズが大きくなります。表示としては#60と書き「60番」と呼びます。 |
粒度の種類
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粗 目 |
中 目 |
細 目 |
極細目 |
粒度 |
16 20 24 |
30 36 46 54 60 |
80 100 120 150 180 220 |
240 280 320 |
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粒度は面粗さに影響し、良好な面粗さを得たい場合、粒度は大きな数値となります。
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結合度: |
砥粒を保持するボンド材の保持強さを表す。 |
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アルファベットで表し、Aに近い方が柔らかく、Zに近い方が硬くなります。 |
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標準としては、(H~L)から選定して下さい。
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組織: |
[一般砥石]:一般と石(A系,C系砥石)の砥粒率(砥石にしめる砥粒の体積比)を示す指標で以下の表のようになります。 |
組 織 |
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
砥粒率(%) |
62 |
60 |
58 |
56 |
54 |
52 |
50 |
48 |
46 |
44 |
42 |
40 |
38 |
36 |
34 |
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標準的には6~9。 |
結合剤: |
砥粒同士を結合し、砥石を構成させる材料を結合剤といいます。結合剤には、ビトリファイド(V)、レジン(B)がその主なもので、この中から選定します。 |
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ビトリファイド:ガラス質などの焼き物の原料により砥粒を焼固めたものです。 |
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レジン:フェノール樹脂を主成分とする樹脂系の結合剤です。 |