【No.0805-43】研削砥石とは②

~超砥粒ホイール~
CBN   -   170   -   N   -   75   -   B
1:砥粒      2:粒度     3:結合度    4:組織     5:結合剤
1:砥 粒
(グレーン)
超砥粒と呼ばれる砥粒には、ダイヤモンドとCBN(立方晶窒化ホウ素)の二種類がある。これらの超砥粒の選定の目安としては、被削材の種類により以下のようになる。
ダイヤモンド D 天然ダイヤモンド 鉄系以外の超硬材質の研削
(超硬合金、ガラス、セラミック、サーメット等)
SD 合成ダイヤモンド
SDC 金属被覆した合成ダイヤモンド
CBN
(立方晶窒化ホウ素)
CBN 立方晶窒化ホウ素 鉄系(スチール、鋼)材質の研削
(SKH、SKD、SKS、SUS材等)
CBNC 金属被覆した立方晶窒化ホウ素
2:粒 度
(グレーンサイズ)
- 一般焼成砥石の砥粒はインゴット(ブロックの様なもの)を割って細かくした物でそれに対し超砥粒は単一結晶からなる。
3:結合度
(グレード)
- 結合剤が砥粒を保持する強さ。
H、J、L P、R、T

※一般的な硬度の標示(共通の規格値は無い)

4:集中度
(コンセントレーション)
- ダイヤモンド・CBNホイールでは砥粒層中にと粒がどれだけ含まれているかを表す指標として集中度を用いる。砥粒率が容積%で25%(4.4ct/cm3)を集中度100と定義し、一般的には20~200の範囲で使用される。
集中度(コンセントレーション)
集 中 度 50 75 100 125 150
砥粒の含有量mg/cm3(ct/cm3) 440(2.2) 660(3.3) 880(4.4) 1,100(5.5) 1,320(6.6)
5:結合剤
(ボンド)
- 超砥粒(ダイヤモンド・CBN)ホイール用の結合剤としては、ビトリファイド、レジノイドの他、メタルボンドと電着がある。
メタル(金属)ボンド 結合剤として銅合金、鉄などを用いたホイール。耐熱性、対摩耗性に優れ寿命が長く、寸法精度の維持が出来る。
電着
(自生作用無し)
電着槽内で、導電性をもつホイール本体の表面にダイヤモンドあるいはCBN砥粒を散布し、ニッケル電気メッキにより砥粒を保持固着したもの。総形研削に適している。
2008年5月定例「勉強会」より