【No.0908-53】 「被削材」と「加工方法」による砥石(ホイール)の選定とドレッサーの関係

砥石というr刃物とドレッサーの関係は1、ツルーイング+ドレッシング2、フォーミングで成形する ―ドレッサーとは何か/ドレッサーと砥石の関係―
  • ・ドレッサーとは砥石(ホイール)の切れ味を良くする為の道具。
  • ・ドレッサーの選定には、目的とする研削加工の被削材と加工方法による砥石の選定が正しく行われることが前提となります。 (加工においてどの様な砥石が必要なのか・どの様なドレッサーが必要なのか ⇒ドレッサーとしてどの様な物があるか/或は必要なのか)

 

  • ツルーイング(形直し)
  • ・砥石の交換時や片減りによるホイール外周作業面の回転中心からのずれを修正し、真円となるようにします。(振れ取り、形直し) (砥石の異形状、正常形状での異常回転を正常化する)
  • フォーミング(成形)
  • ・砥石面にR形、山形などの複雑な砥石形状を成形します。 (細溝加工用に薄く成形する事も一種の成形)
  • ドレッシング(目直し)
  • ・砥石表面の研削過程で摩耗した砥粒を削除し新しい切れ刃を再現させたり、砥粒を微細破壊して切刃を再生したりします。
  • ・目詰まりした切り屑を取り除いたり、結合剤を削り取って、砥粒の突き出し高さを調整し、チップポケットを作ります。
  • ・一般焼成砥石では、ツルーイングもドレッシングも同一のドレッサーによって行います。
  • ・超砥粒ホイールでは、ツルーイングとドレッシングが同一の工具によって行われる場合もありますが、別の工具を用いる場合もあります。

1 「材質(難削材)」別

1「材質(難削材)」別の表

2「加工方法」別 (特殊な加工方法)

2「加工方法」別 (特殊な加工方法)の表

補足
※1 「ボンドドレサー」:インバータ制御機能がない研削盤にはボンドドレッサー(インプリドレッサー)が効果的。
※2 「ツルーイング・ドレッシングブロック」:レジンボンドの超砥粒ホイールでは、難削材(ステンレス等)の研削によるボンド除去を行なう。
※3 「平面ローターリードレッサー・ロールドレッサー」:超砥粒ホイールのツルーイングとドレッシング(技術的にはホイールのボンドにより区別する) ・ ビトリファイドボンド・・WA、GC系の砥石によるとも擦り加工が効果的。 ・ メタルボンド・・・・・・・ 同上 (但し、付加価値を付けるため、どのボンドでも利用可能にしている)
ドレッサーに関する詳細情報は「技術情報」 「ドレッサーの種類とその特徴及び使用法」のページを参照下さい。 2009年8月定例「勉強会」より