【No.0907-52】◇研削加工における「砥石(ホイール)」選定のケースワーク◇

―お客様からのお問い合せの形態によって考える―
次の3つの場合に区分される
「材質」がわからない(或いは、この「材質」での加工経験がない)
ユーザーにとって初めての「材質」
→ 弊社ホームページ『技術情報』⇒「被削材別DIA・CBN選定表」を参考して頂く。
一般的に『難削材』と呼ばれる「材質」

“難削材”とは

特性 材種(ワーク)の例 推奨砥石(ホイール)
熱膨張率が大きい オーステナイト系ステンレス鋼
(SUS303,304,316)
UK#46~#80A・G-SUS(ステンレス用)
アルミ合金 UK#46~#80A・G-AL(アルミ用)
粘い(延性が大きい) 銅、ニッケル UK#46~#80A・G-C(銅用)
鋳物 UK#46~#80A・G-F(鋳物)
硬い(高硬度) 超微粒子超硬合金 KCD#170~#400P・BVKU-W
セラミックス、ガラス KCD#170~#400P・AGWU-C(G)
PCD(多結晶ダイヤ) D#325
軟らかい(低硬度) 生材
(S45C,S50C,S55C)
UNRY#46~#80K-V
KCB#140T・B-USC

2「加工方法」がわからない(或いはこの「加工方法」の経験が無い)

加工方法 推奨砥石(ホイール)
薄溝加工 UK#800~#1200F・WH
鏡面加工 KCD#1200~#2500N・BVKU-M
<超硬合金パンチ・ダイの鏡面用>
KCD#1200~#2500N・ABHU-M
<プリハードン・生材の鏡面用>
「道具」の名称がわからない
この場合、ユーザーにとっての「目的」を確認する
<例> 「目立て」をする道具が欲しいのでが…
「ドレッサー」と呼ばれる物です。
「何?ドレッサー」が一番良いのですか?
それはどの様な砥石を使用されるかによって異なります。
「STRAXホイール」です。
それには「ツルーイングブロック」が適していますので、ホームページの「取扱商品一覧」⇒「ドレッサー及びツルーイング・ドレッシング装置」⇒「STRAX専用ツルーイングブロック」を見てください。

 2009年7月定例「勉強会」より