【No.0610-29】ツルーイング・ドレッシングに関するお話7
-ドレッサー装置の種類について2(ロールドレッサー)-

前回、ドレッシング装置の種類1においては、装置全体の概要のまとめを概観しましたが、今回はここの装置の詳細について、述べていきます。

●ロールドレッサー
超砥粒(ダイヤモンド、CBN)ホイールのツルーイング及びドレッシングを行う装置で、回転中のダイヤモンド又はCBNホイールの外周面に、回転するドレスストーン(WA、GC砥石)を接触させることにより行います。
ロールドレッサー装着写真図1.ロールドレッサー ロールドレッサー使用方法図
図2.ドレッサーとホイールの
接触状態
ドレッシング条件(※一般的な値で、ホイールにより変わります)
 周速比(ロールドレッサーの周速度/超砥粒ホイールの周速度): 0.1~0.8
ドレッシング方向:ダウンドレス
切込み速度:プランジドレス :1μm/rev(ホイール1回転当たりの切込み量)
トラバースドレス: 2~3μm/pass、ドレスリード:0.05~0.1mm/rev

 

ツルーイングの出来不出来は、研削仕上げ面に大きな影響を及ぼします。
左図3はドレッサーが不完全な場合の研削面で、研削方向に幾筋もの筋状の疵が生じます。
また、図4はホイールの振れ取りが不十分な場合で、研削方向にホイール回転数と送りに同期した鱗状の研削疵が現れます。
図3
図3.ドレッサーが不完全
図4
図4.ホイールに振れが有る
場合
図5
図5.正常な場合の研削面
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※ロールドレッサーは株式会社エフエスケーの商標です

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