【No.0607-26】ツルーイング・ドレッシングに関するお話4
-フォーミングドレッサー(屋根型ダイヤ・ポイントドレッサー)-

単石ダイヤモンドドレッサーによる一般焼成砥石のツルーイング・ドレッシング法のなかで砥石の輪郭成形に関わるフォーミングドレッサーについてご紹介します。

NC研削盤により、一般焼成砥石を成形して総型研削を行う場合、砥石成形にフォーミングドレッサーを用います。

フォーミングドレッサーには2種類あります。1つは先端が円錐形状に成形された、ポイントドレッサー(図1参照)、他の1つは先端が屋根型に成形された屋根型ドレッサー(図2参照)です。

図1. ポイントドレッサー

ポイントドレッサーは円錐形状をしているので、取り付けの方向を選びません。先端がとがっているため、比較的寿命が短くなりますが、ドレッサーを回転させて、接触位置を変えることにより、復帰できます。

図2.屋根型ドレッサー

フォーミング(砥石成形)では、複雑な形状を砥石面に成形しますが、この場合以下のことに注意する必要があります(図3参照)。

1.砥石とフォーミングドレッサーの干渉特に凹凸の大きい形状では、フォーミングドレッサーの片側先端角は最小で20°程度ですので、これより急な傾斜角の場合、砥石と干渉するため、これをさけるには、ドレッサーを傾けられる機構をもつホルダが必要になります。

2.フォーミングドレッサーの刃先接触位置の変化砥石の傾斜角が変わると、ドレッサーの接触位置が変りますので、成形の際にはドレッサー先端のRを補正したNCプログラムを組む必要があります。また、片摩耗は形状誤差の原因になりますので、ドレッサー先端摩耗のチェックをこまめに行う必要があります。

いずれにせよ、屋根型ドレッサーもポイントドレッサーも、良質のダイヤモンド原石を精度良く研磨加工した品質の高いツールをご使用になることが、「成形研削加工」において重要なポイントになります。

図3.フォーミングドレッシング

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