【No.0606-25】ツルーイング・ドレッシングに関するお話3
-単石ドレッサー(クリスタルタイプ)

前回までは、単石ダイヤモンドドレッサーによる一般焼成砥石のツルーイング・ドレッシング法を説明してきました。今回は、特に、難削材加工にお奨めのクリスタルタイプダイヤモンドドレッサーをご紹介します。

“クリスタルタイプ”の単石ドレッサーは、右図に示しますように、通常の単石ドレッサーとは異なり、ダイヤモンド原石の突き出し部を、その結晶を耐摩耗性の大きい方向が錐面となるように定めて、丁寧に「精密4面研磨」し、特別鋭利な4角錘先端形状に仕上げられております。

“クリスタルタイプ”の単石ドレッサーは、右図に示しますように、通常の単石ドレッサーとは異なり、ダイヤモンド原石の突き出し部を、その結晶を耐摩耗性の大きい方向が錐面となるように定めて、丁寧に「精密4面研磨」し、特別鋭利な4角錘先端形状に仕上げられております。

したがって、右下図に示しますように、一般の単石ドレッサーが、砥粒を圧解するようにドレッシングするのに対し、クリスタルタイプの単石ドレッサー 図1.クリスタルタイプ単石ダイヤモンドドレッサーは、砥粒を破断し、一般焼成砥石作業面に鋭利な刃先と適切なチップポケットを生成します。

そして、良好な切れ味、すなわち研削抵抗の小さい加工を実現します。

 図2.クリスタルタイプと一般タイプドレッサーのドレッシング比較

従って、難削材、特に延びや熱変位の大きい材質(アルミ、銅などの非鉄金属やステンレス鋼、及びゴム、樹脂などの非金属)の研削加工において、特に威力を発揮します。

使用方法は、一般の単石ダイヤモンドドレッサーと同じですが、先端が鋭利になっているため、破損しやすいので、取り扱いには注意が必要です。

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