【No.0806-44】超砥粒(スーパーアブレイシブ)について

①「研削加工に利用される工具は『一般焼成砥石』と『超砥粒ホイール(ダイヤモンド・CBN)』の2種類に分類
される。
<一般焼成砥石と超砥粒ホイールの分類>
斜線 一般焼成砥石 超砥粒ホイール
呼 称 砥石 ホイール
砥 粒 アルミナ系(WA) ダイヤモンド(SD・SDC)
炭化珪素系(GC) CBN(CBN・CBNC)

②『超砥粒』とは一般焼成砥石に使用されている砥粒(アルミナ系・炭化珪素系)よりも硬度が高い、ダイヤモ
ンドとCBNの砥粒のことを言う。

<ダイヤモンドとCBNの特徴(差異)>
斜線 ダイヤモンド CBN
硬  度 ×
耐熱性     × ※1     ○ ※2

※1.空気中600℃で酸化し、硬度が1/3以下に低下。
※2.空気中1,300℃まで安定。1,300℃を超えると水、アルカリと反応。

③超砥粒ホイールの『研削特性』は『ボンド材質の特性』に起因する。

<超砥粒ホイール(ボンド)の特徴(種類)>
斜線   優     双方向矢印     劣
自 生 作 用 B V M P※1
耐   熱  性 V M B P
ツ  ル ー イ ン  グ
ドレ ッ シ ン グ性
B※2 V M P
弾 性 変 位 量
(変化しない)
P V   ・   M B※3
ホイール 寿 命 M V B P
ボンド素材硬度 P V M B

B=レジノイドボンド V=ビトリファイドボンド M=メタルボンド P=電着
※1.P(電着)の場合は通常の砥石とは異なり「自生作用」は無い。
※2.混合砥粒タイプビトはB(レジノイド)よりも優れている。
※3.但し、STRAXホイールはV(ビトリファイド)相当に優れている。

2008年6月定例「勉強会」より